2009年10月アーカイブ

探偵M <日本テレビ> 10/28

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 深夜2時前からの1時間の特別ドラマ。コーセー化粧品のCMに出演しているEXILEの眞木大輔を主演に起用した、いわゆるタイアップドラマである。

 まあ、この手のスポンサー絡みの作品だし、深夜にポソっと放送する訳だから、まったく期待していなかった。

 けど、キャストは意外にきっちりとしており、松田美由紀や、山崎静代(しずちゃん)、神田うのといった面々がいい味を出している。

 また、内容も女にだらしない探偵をコミカルに描いたもので、ミステリー仕立ての物語になっている。映像も24Pカメラで撮影したようで、映画風の仕上がり。

 しかし、残念なのは眞木の演技。まあ、ほとんど素人だからしょうがないが、もう少しまともな芝居をしてほしかった。主人公の軽妙な魅力こそがこの作品の見どころなのだが、それはまったく感じられなかった。

 また、深夜に放送するのだから、もっと遊びや実験をしてもいい。いずれにしても中途半端なドラマだった。


星:★


 連続ドラマの多くは、第1回を見ればそれが面白いかどうかが分かる。

 しかし、中には回を重ねるごとに良くなってきたり、またその逆になるものもある。

 初回だけでそのドラマの全体を判断したくないので、低く評価した作品もその後何度か見るようにしている。特に星を1つしか付けなかった作品は、慎重にその後の展開を追うようにしている。

 この「ギネ」も、初回は藤原紀香の演技が大きくマイナスに働き低い評価になってしまった。しかし、第3回は少し趣きが異なってきた。

 1つは藤原紀香演じる女医が、少し人間味を持ってきたこと。というよりは、この回は彼女の女医として姿に焦点が当てられず、子どもと過ごす一人の母親の顔が描かれていたのだ。

 さらに、この回の見どころは、患者の治療に追われる産婦人科のスタッフの奮闘ぶりが、緊張感豊かに描かれていた点。しかも、カメラも大きく動きスピード感もあった。

 医療ドラマで、こんなに役者が走り回るものはあまり見たことがない。たぶん、本当の現場でもこのように緊迫した場面の連続なのだろう。

 という訳で、今回は星1つプラス。


星:★★


 向井理の初主演ドラマとのこと。確かに「メイちゃんの執事」「アタシんちの男子」「ママさんバレーでつかまえて」と、最近ドラマに出まくっている。深夜のドラマだが、まずは初主演に拍手!

 この時間帯のドラマには完成度は期待していない。むしろ、実験的な試みや、新しい視点を期待してしまう。

 確かにこのドラマは裁判の傍聴という、これまでになかった設定。そして、これがなかなか面白い。初回なので傍聴のイロハが紹介されるが、初めて知るものばかりで興味をそそる。

 今後は、裁判のシーンがどう膨らんでいくのか、そして主人公がどのように変化しているかがポイントだろう。少し楽しみなドラマだ。


星:★★


 まずビックリしたのが、これがPart2だとは分からないタイトル。まるでこれが初めて放送されるドラマのような作りだ。「相棒」でもシーズン○としっかりとうたっているのに。

 ただし、中身は前シーズンの続編の趣き。ただ、米倉涼子演じる女性交渉人が、いきなりチームの中で中心的な存在になっており、以前は叱咤していた陣内孝則演じるチームリーダーからも信頼を得ている点が大きく違っている。

 このように今シーズンは、女性交渉人の人間性を描くよりも、事件の描写に力を入れていくようなスタートだ。その分、初回はかなり大味な感じがした。

 映画版も制作されるという。「相棒」の映画版が大ヒットしたので、こちらもドラマに続いて映画でも、という狙いは分かるが、この内容だと柳の下のどじょうのような気がする。


星:★

東京DOGS <フジテレビ> 第1回・10/19

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 小栗旬、水嶋ヒロの主演の刑事ドラマ。そして吉高由里子が二人に絡んでくる。主題歌はEXILE。月9。これだけの要素が集まれば、面白くないはずがない。

 しかし、その期待は大はずれだった。まずは、そのコミカル感。水嶋ヒロはまるで猿回し、クールなはずの小栗旬演じる刑事がたまに見せる笑いのシーン。どれもストーリーをぶちこわしにしていて、ドラマ全体のテイストが一貫していない。

 コミカル仕立てにすれば娯楽ドラマになる、というのは大違い。笑いの部分こそが一番難しいのだ。

 また、色温度を低くしたような赤味がかった映像や、逆光の多用は、雰囲気を作ろうとしている意図は分かるが、むしろ逆効果。スタイリッシュさとは遠くかけ離れ、古いパソコンの画面で見ているような感じさえする。

 脚本を担当した福田雄一の笑いは、「猿ロック」でもそうだったが、きわめて舞台的で、広がりのないもの。その場限りの一瞬芸的なものだ。ドラマの中では、かなり唐突な感じがする。

 EXILEの主題歌も、ドラマの雰囲気とまったく合っていない。

 パーツがよくても、それを完成品にする手腕(脚本・演出)がまるでダメな典型的なドラマだ。


星:★


 今をときめく旬の俳優、三浦春馬の主演ドラマである。そして、脚本が井上由美子のオリジナル。期待はかなり膨らむのだが......。

 設定はかなり非現実的だ。調子のいい男子高校生が、祖先である戦国時代の侍の魂が乗り移ってしまい、窮地になると変身してしまうというおなはし。最近コミック原作のドラマが多いが、これは逆のパターン。

 それだけに、侍になった主人公にあまり魅力を感じない。戦国の武士なので戦いにはやたら強いが、あまりにも古くさいイメージでカッコよくはないのだ。

 まだ1回目なので今後どうような展開になるか分からないが、見ていてもっとスカっとするような話にしてほしい。


星:★★

小公女セイラ <TBS> 第1回・10/17

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 なぜいまごろ小公女なのだろうか。確かに不況の影響で、金持ちがいきなり転落するケースも多くなっていると思うが、物語の本筋とはあまり関係ない。

 もちろん、不幸な境遇の主人公が健気に生きて行く姿を描くことは、ドラマの王道でもある。しかも、いじめが極端であればあるほど、少女への同情も増していく。しかし、この不幸な少女の物語をいま見たいと思う人は、どれだけいるのだろうか?

 志田未来は相変わらず演技はうまく、気丈さや気高い感じもうまく出している。映画「バッテリー」での爽やかな演技が印象に残る林遣都も、ドラマでも好青年ぶりを発揮している。

 しかし、この物語を、この時期にドラマで見ようとは思わない。


星:★

おひとりさま <TBS> 第1回・10/16

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 「おひとりさま」というタイトル通り、30代女性教師の一人暮らしぶりを描いたドラマだ。一人で食事をしたり、趣味に興じる姿は、まさにひとりの生活をきままに楽しんでいるように思えるが、物語はむしろ学園ドラマ的な展開を見せる。

 さらに、小池徹平演じる新米教師が登場し、舞台となる女子校の生徒とのやりとりで盛り上がっていく。主演の観月ありさと、小池徹平、そして生徒たちとのやりとりは、シチュエーションコメディ的な面白さがあり、かなり笑える。

 今後、この二人の教師の間に恋愛関係が生まれていくようだが、注目したいのは学園で起きるエピソードのほうだ。巧みなストーリー展開と洗練された笑いで、上質なコメディになっていってほしい。


星:★★


 仲間由紀恵という女優は、かなり器用だ。シリアスものだけでなく、コミカルなものもそつなくこなす。

 制作サイドとしても、使いやすい女優といえるだろう。さらに、仲間自身も、作品を厳選いるとは思えない。

 だから、このようなドラマができてしまったのだろう。

 脚本を担当した橋本裕志は、「ウォーターボーイズ」から「官僚たちの夏」まで手がける職人肌のライターだ。確かに今回のストーリーも、裏の裏がありそうで、奥が深い感じがする。また、真実味も十分感じられる。

 ただし、コミカルなシーンがそのストーリーと乖離していて、うまくかみ合わない。仲間由紀恵演じる主人公のキャラクターも、どっちつかずな感じだ。

 コミカルにするなら、「トリック」のように突き抜けたドラマのほうが好感が持てる。

 全体の印象としては、中途半端さが目立つドラマという感じだ。ただ、「ごくせん」「ギラギラ」「ヴォイス」と、徐々に存在感を増している佐藤智仁は要注目。今回も、主人公のパートナーとしていい味を出している。

 

 星:★

不毛地帯 <フジテレビ> 第1回・10/15

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 重厚な物語に、そうそうたる役者陣、きっちりとした演出。そして、半年間の放送。

 他の評論家なら絶賛しそうな作品だが、どっこい、ドラマ全体の面白さという点では厳しいことを言わざるをえない。

 まずは、人間ドラマとして弱い点だ。確かに過酷な境遇を乗り越えていく主人公の姿が描かれているが、いずれのシーンもじっくりとした描写がなく、少しはしょった感じだ。半年もあるのだし、セットなどに金も使っているのだから、もっと丁寧に描いてもいいのではないだろうか。

 また、初回ということもあるだろうが、登場人物が多すぎて、それぞれの人物の描写がかなり甘い。そして、それらの人々がどう主人公に絡んでくるのか、まったく想像できない。

 全体を通していえば、終戦前後の歴史の勉強をしているような内容で、ドラマとしては見応えがあるとはいえない。初回を見る限り、これからの展開にも期待が持てないという印象だった。

 今後は、原作のようにドロドロとした人間関係を描いたドラマになっていけばよいのだか。 


星:★★


 最初に2作品は★の数が甘いような気がするが...。今回はズバリと!

 産婦人科が抱える問題をドラマとして描いた、いわゆる社会派の作品だ。

 手術シーンは緊張感にあふれ、産婦人科医の超多忙な姿も描かれていて、そこそこ楽しめるが、問題は主演の藤原紀香の演技。

 無表情な女医を演じているのだろうが、それが何とも不気味なのだ。どちらかというと、物騒な雰囲気で、危ない人という感じだ。いくら演技とはいえ、こんな医者には関わりたくはない。

 藤原紀香は決して演技派ではないが、「大奥~華の乱~」で見せたような、美人だけど性格がちょっと悪そうな女性の役はぴったりとハマる。主役ではなく、ドラマではこのような脇役のほうが良いかもしれない。 


星:★


 こんな不況の時代に、ファッションをテーマにしたドラマなんて!

 と思っていたのだが、意外とこれが面白い。香里奈と黒木瞳の関係は映画「プラダを着た悪魔」とそっくりの設定だが、黒木瞳には映画のメリル・ストリープのように人を圧倒するような気高さがあってなかなか良い。

 香里奈も、わざとらしさはあるものの、普通のOLっぽくていい。今後彼女がどのように成長していくのか楽しみだ。

 最後の通販の告知は余分だが、娯楽ドラマとしては良くできていると思う。

 しかし「外見がすべてよ」という黒木のセリフが印象的だ。かなり極端な言い方だが、ドラマの中ではかなり説得力がある。自分のファッションをちょっと見直そうかと、真剣に思ってしまった。

 

星:★★★

JIN -仁-  <TBS> 第1回・10/11

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 タイムスリップ。時代劇。大沢たかお主演。初回2時間。

 これだけの言葉が並ぶとちょっと見る気がなくなるが、勇気を振り絞ってHDDレコーダーに録画しておいたものを見る。

 冒頭の病院のシーンから、展開の早さと緊張感あふれる描写に引き込まれる。随所に回想シーンと謎(胎児型の腫瘍の描写など)が散りばめられ、ミステリーの要素も盛り込まれている。

 そして、江戸時代へタイムスリップ。一転してコミカルな要素を織り込みしつつも、戸惑う主人公の姿がきっちりと描かれていく。ヒステリックな麻生祐未もいいが、ここは凛とした綾瀬はるかの演技が光る。こんなに存在感ある綾瀬はるかを見たのは、「鹿男あをによし」以来だ。

 物語は現代の医術を江戸時代で施すという時代のズレの面白さを描きながら、後半はコレラ騒動へ。ここでも葛藤に悩む主人公と、工夫を凝らしたコレラ治療の描写が素晴らしい。

 時代劇はそんなに好きではないが、平易な言葉を使っているのもドラマを楽しみやすくしている大きな要素だろう。しっかりと時代考証したら、このような言葉遣いはないだろうし、生活の描写も違うかもしれないが。


 とにかく、上質な娯楽ドラマとして、今後の展開にも期待がもてそうだ。

 

星:★★★

2009年10月に開設

 

「星は何でも知っている」なる批評ページを開設しました。

 

テレビや映画のことを正直に書きたいという思いからこれを作りました。

これを読んで、作品を見る(見ない)の参考にしていただければと思います。

 

テレビ番組の批評を中心にしていきますが、映画や日ごろ思っていくことなども書いていきますので、末永いご愛読を。

 

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