TBSの番宣には壁壁としていたが、やはり期待は大きく膨らむ。単に亀田のリベンジというよりは、どっちが強いのかというそれ1点の興味であるが。
スポーツ番組の批評というのは難しい。番組の構成・演出などを批評することはもちろんできるが、たとえそれが稚拙でも試合の内容が感動的なものだったら、その番組は優秀なものになるし、その逆のパターンもある。感動という面では、今年のWBC連覇はその典型であるが。
7時58分の放送開始だが、やはり前振りが長い。ゲスト解説の赤井英和は、気が昂ぶっていたのか、飲んでいたのか分からないが、顔が紅潮しろれつが回らない。予想はしていたものの、試合開始が待ち遠しい。
試合のほうは素人の私も十分に興奮できる素晴らしいものだった。戦前の予想通り、亀田は距離を取ってカウンター狙い、それを内藤が追う展開。見応え十分だ。
亀田の左ストレートは強さは感じられないものの、確実に内藤の額をヒットしていく。そして、内容の顔は鼻を中心にどんどん腫れ上がっていく。素人の私でも、途中でどちらが勝者なのかは分かった。
しかし、亀田というのは大人になった。もともとこのような冷静さは持っていたのだろうが、過剰なショーアップばかり注目されて、そちらのほうに目がいかなかったせいもあるが。
解説の鬼塚は亀田贔屓という感じは若干したが、的確に両者の良さを解説していた。ただし、亀田のことを「クレバー」と評していたが、終始亀田のスタイルが変わらなかっただけで、むしろ「沈着」「冷静」といったほうが正しい。
試合の中継は良かった。実況の土井敏之アナは、的を射たような実況と適度な盛り上げで、なかなかいい仕事をした。
ただし、最後は放送時間が足りず、亀田の勝利の声もしっかりと聞くことができなかったが。あと、最後のインターバル(11R後)だけは、CMは入れてほしくなかった。試合の一番の盛り上がりの部分、その熱気が中断されてしまったからだ。
しかし、こんなに興奮し、感動したボクシングの試合は久々だ。両者に拍手を送りたい。視聴率43.1%。私同様に、多くの人が感動したはずだ。
星のほうは、その感動度から4つ星だが、TBSの中継がマイナス1。
星:★★★