2009年11月アーカイブ


 TBSの番宣には壁壁としていたが、やはり期待は大きく膨らむ。単に亀田のリベンジというよりは、どっちが強いのかというそれ1点の興味であるが。

 スポーツ番組の批評というのは難しい。番組の構成・演出などを批評することはもちろんできるが、たとえそれが稚拙でも試合の内容が感動的なものだったら、その番組は優秀なものになるし、その逆のパターンもある。感動という面では、今年のWBC連覇はその典型であるが。

 7時58分の放送開始だが、やはり前振りが長い。ゲスト解説の赤井英和は、気が昂ぶっていたのか、飲んでいたのか分からないが、顔が紅潮しろれつが回らない。予想はしていたものの、試合開始が待ち遠しい。

 試合のほうは素人の私も十分に興奮できる素晴らしいものだった。戦前の予想通り、亀田は距離を取ってカウンター狙い、それを内藤が追う展開。見応え十分だ。

 亀田の左ストレートは強さは感じられないものの、確実に内藤の額をヒットしていく。そして、内容の顔は鼻を中心にどんどん腫れ上がっていく。素人の私でも、途中でどちらが勝者なのかは分かった。

 しかし、亀田というのは大人になった。もともとこのような冷静さは持っていたのだろうが、過剰なショーアップばかり注目されて、そちらのほうに目がいかなかったせいもあるが。

 解説の鬼塚は亀田贔屓という感じは若干したが、的確に両者の良さを解説していた。ただし、亀田のことを「クレバー」と評していたが、終始亀田のスタイルが変わらなかっただけで、むしろ「沈着」「冷静」といったほうが正しい。

 試合の中継は良かった。実況の土井敏之アナは、的を射たような実況と適度な盛り上げで、なかなかいい仕事をした。

 ただし、最後は放送時間が足りず、亀田の勝利の声もしっかりと聞くことができなかったが。あと、最後のインターバル(11R後)だけは、CMは入れてほしくなかった。試合の一番の盛り上がりの部分、その熱気が中断されてしまったからだ。


 しかし、こんなに興奮し、感動したボクシングの試合は久々だ。両者に拍手を送りたい。視聴率43.1%。私同様に、多くの人が感動したはずだ。

 

 星のほうは、その感動度から4つ星だが、TBSの中継がマイナス1。


星:★★★


 「ハゲタカ」のプロデューサーとディレクターが、今度は公安警察をモチーフにした挑戦したドラマだとか。HDDでためておいたものを、一気に3話分見た。

 確かに「ハゲタカ」同様に、重厚な作品だ。緊張感ある演出と暗く粗い映像。昔のフィルムノワールの雰囲気がある。これは嫌いではない。

 しかし、問題はその設定とストーリーにある。国際テロに立ち向かう秘密警察を描いているが、どうも現実味がない。この手の作品は、フィクションに徹するか、リアルに描くかのどっちかに絞り込まないと陳腐になってしまう。

 「ハゲタカ」の場合は、かなり現実味があり、新鮮味もあった。しかし、今回はウソ臭い感じが目立ってしまい、物語に集中できない。また、主人公のトラウマの描写もしつこすぎる。

 ウソ臭いといえば、余貴美子演じる官房長官の役柄もステレオタイプだし、新人女性警官に扮した尾野真千子も作風に合っていない。

 残り3回、ストーリーがスリリングに展開していくことを期待したい。


星:★★

ER緊急救命室

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昨日、NHKのBSで「ER」を見た。海外ドラマで最も長いシーズン見ている作品といえばこの「ER」だ。

「ER」は1996年にNHKのBSでシーズン1がスタートして以来、現在のシーズン14まで実に14年にわたり毎年放送されている長寿番組。私は放送ではすべてを見ることができなかったが、その部分はDVDで見ているので、現在のところ250を超すすべてのエピソードを見続けていることになる。

ただ、このモンスター番組も、本国では今年の4月に15シーズンで放送が終了した。たぶんNHKではこの最終章も来年放送になるだろうが、そう思うとちょっと寂しい気もする。

確かに15年もやっていれば、エピソードもマンネリ化するし、登場人物にも新鮮味が欠けてくる。特に最近は医療に関する話よりも、主要人物に関するドラマが中心になり、しかもそれが重い話ばかりだ。


お堅い医療もの、刑事ものが、現在の米国ドラマの主流になっているが、その先鞭を付けたのは間違いなくこの「ER」だ。

私にとっては、ドラマも面白さはもちろんだが、医療を通じてアメリカの社会状況を把握できたという点も貴重な番組だった。


何年かしたら、DVDをすべて揃えて全エピソードを再度見てみたい。

フジテレビ瀧山Pへ取材

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 今日は「GALAC」2月号(1/6売)の取材のために、お台場のフジテレビへ。

 取材先は、1月より始まる新ドラマのプロデューサー、瀧山麻土香さん。作品のほうは、榮倉奈々が先輩たちにいじめられるというお話しだとか。

 聞きたかったのは、今後どのようなドラマを作りたいかということ。いろいろと話してくれたが、詳しくは「GALAC」2月号で。

 それにしても前回フジテレビへ行ったときは、7月の暑いときだった。あの時は映画製作のことで石原隆さんに話を聞いたのだが、それから4カ月が過ぎ季節はすっかりと秋。というよりは、お台場には冷たい風が吹き冬のような寒さだった。

 取材が済み、向かいのアクアシティのフードコートで昼食。カレー好きの私にとっては、迷わずに「鈴木カリー」へ直行し、チキンカツ焼きカレー(740円)を注文。

 有名な「エチオピア」の姉妹店ということで期待したが、味はいまひとつ。これならC&Cのカツカレー(590円)のほうが、遙かに美味しいし安い。

 安くてうまいカレー店って、なかなかないもんだね。

 

お茶の水ハカセ <TBS> 11/17・第1回

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 かなり手厚い番宣を行っており、TBSが力を入れていることが分かる新情報バラエティ番組だ。

 大きくフィーチャーした蟻のパートは、衝撃的な映像もあってなかなか興味深かったが、毒なしフグのパートのほうはおまけに付けたという感じ。確かに1つのネタでは飽きてしまうかもしれないが、むしろ1つを集中的にやったほうがより深く掘り下げられるし、インパクトがあると思う。

 問題なのは出演した"ハカセ"の面々。まずは人数が多すぎる。画面に登場するだけで、コメントがない人が多い。さらに芸人ばかりでコメントに真実味がない。ジャニーズを起用したのも明らかに人気狙いで、番組に出演しているだけ借りてきた猫の状態だ。

 初回の視聴率が7.2%というのもうなづける。


星:★

 

サザエさん <フジテレビ> 11/15

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 実写版のサザエさんといえば、幼い頃に見た江利チエミの印象が強い。調べてみると、1965年~1967年にTBS系列で放送されていたらしい。アニメの放送以前だ。

 明るく、楽しく、そしてちょっとドジな若いお母さん。江利チエミが作り出す強烈なキャラクターは、その後星野知子や浅野温子が演じてもパっとしなかった。江利チエミには、突き抜けたおおらかさがあった。

 今回のサザエ役は観月ありさ。今年33歳になる彼女は、年齢的は適役といえるかもしれない。しかし、彼女には生活感がない、ましてや母親のイメージはほとんどない。

 舞台が現代だったら、彼女でもいいかもしれないが、昭和44年という時代にはこのような垢抜けた女性はいなかったはずだ。それゆえ、家族愛を描いているにもかかわらず、ドラマからは温かさはほとんど感じられなかった。

 ただ、マスオ役の筒井道隆と、カツオ役の荒井健太郎は、ぴったりとハマッていた。

 次回は発想を変えて、現代が舞台のサザエさんを作ってみたらどうだろうか?


星:★

美味しんぼ <フジテレビ> 11/14

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 原作のコミックは読んだことはないが、「美味しんぼ」のアニメ版は毎回欠かさず見ていた。ちょっとしたエピソードに涙した記憶もある。

 最初のドラマ版も唐沢寿明の山岡士郎、江守徹の海原雄山がかなりハマっていて、アニメ版に匹敵するほどの出来だった。栗田ゆう子役の石田ゆり子もなかなか良かった。

 主人公の山岡士郎がTOKIOの松岡昌宏に代わってからは、ドラマの雰囲気が薄っぺらになった感じがした。松平健の海原雄山、優香の栗田ゆう子もピンとこない。

 2年ぶりのこの最新作も、全体的に安っぽい感じだ。役者はもちろんのこと、今回は料理の撮り方にも粗さが目立った。立派な料理が、ぜんぜん美味しそうに見えないのだ。これなら、情報番組のグルメコーナーのほうが遙かにうまそうに見える。料理が主題のドラマだけに、これは致命的だ。

 このシリーズを続けるなら、キャストを一新し、製作会社も変えるべきだ。


星:★

小公女セイラ <TBS> 11/14・第5回

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 時間が空いたので、久しぶりに見た。

 しかし、相変わらずトーンは同じ。セイラへ厳しくあたるシーンは、見るに耐えない。

 ただ、今回は同じ使用人であるカイトの実家へ行くシーンがメイン。田舎の風景とカイトの人柄が、しばしの安堵感を与えてくれる。とはいっても、田舎ではカイトの幼なじみが登場し、セイラへ嫉妬心を持つあたりは「またか」という感じ。

 先日、HDDに撮っておいた「ダイブ」という映画を見たのだが、その主演が林遣都。映画から少ししか経っていないが、大人っぽくというか、男っぽいくなったという印象。演技もかなりうまくなっている。ぜひ別の役を見たいものだ。


星:★


 やはり深夜にはこんな軽い番組がいい。

 今回の裁判は、ロックバンドのボーカルが覚せい剤所持で捕まった事件。派手なパフォーマンスが売りのミュージシャンとはまったく別人の被告人。そのギャップを巧みに描きつつ、傍聴する3人が絡んでくる。

 軽いノリの娯楽に徹した作りだが、事件や被告人のエピソードはなかなかうまくできている。まあ、エピソードの質が、このドラマの面白いを決める大きな要因となっているのだが。

 ただ、グッと引きつけるような面白いさがあるかというと、それはあまり感じられない。主要人物のキャラクターに、もう少しクセや謎があったほうがいい。


星:★★


 このクールでは楽しみにしているドラマの1つ。

 最近は凝った設定のドラマが増えてきて、恋愛ものなど単純なものが少なくなってきたが、このドラマはそういう意味ではとても分かりやすい。

 ファッションが背景にあるものの、このドラマで描かれているのは仕事の悩み、人間関係、そして仕事と結婚など、ベタなものばかり。それを直球で描いているのが、むしろ好ましい。「ブザー・ビート」もそうだったが、このような身近なことをストレートに描くドラマがもっとあっていいと思う。

 それにしても、高岡蒼甫っていい俳優になった。演技力があるほうではないと思うが、今回のような役柄はまさにハマリ役だ。長澤まさみ主演の「親父の一番長い日」もそうだったが、身近にいそうな20代後半のイケメンを嫌味なく演じるようになった。もっと注目されてもいい役者だ。


星:★★★


 新しいスポーツ情報番組ということで、ちょっと期待して見た。

 日曜日のスポーツ番組といえばNHKの「サンデースポーツ」が定番だが、確かにプロ野球のオフシーズンのこの時期は昼間に競技を行うものばかりで、その結果を映像で早く見られるはうれしい。それに日曜日の19時というのは、他に見たい番組もないし。

 番組は競技の結果だけでなく、ゲストの生出演や古田敦也の深い解説があったりといろいろと工夫されている。

 今回のゲストは生番組初出演の斎藤佑樹。アマの野球選手らしく、同級生の投手と一緒の出演だったが、このあたりはアマの壁だったのかな? それはともかく、久々に斎藤投手の発言が見られたのは良かった。

 初回ということで、まだ進行がぎこちないところがあり、また全体的に華やかさもなく番組としてはまだまだという感じだが、一番の問題は毎週放送されないという点。

 確かにこの時間帯は特番でつぶされることが多いが、本腰を入れてこの番組を作る気があるのなら、放送の時間帯は再考する必要がある。


星:★★ 

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