2010年9月アーカイブ


ドラマの素材となったのは、1999年に起きた光市母子殺害事件。これを追った記者、門田隆将氏の同名の著書を元にしたフィクションだという。

フィクションといっても、個人名や企業名が違うだけで、事件のその後をほぼ忠実に描いているように思う。

物語は一人の雑誌記者の目を通して進んでいくが、もちろん中心となるのは被害者家族である男性。憎しみ、悲しみ、そして亡き妻子への愛情...。彼のあふれ出す心情が、極めてストレートに描いている。

演出は大御所、石橋冠。最近のドラマは映画的な映像で見せるものが多くなったが、今回はハイビジョンの鮮明な映像をそのまま生かした、ある意味ベタな映像で撮りあげた。しかも、アップの多用やカットの多さは、まさにテレビらしいテレビの作り方。それが妙に新鮮だし、物語をより真実味のあるものにしている。

前編・後編と二日にわたる大作で、見応えは十分。役者の魅力を引き出し、これだけ緊張感のある映像を作れるのは、さすが石橋冠だ。

ただ、これはドラマを作る上では仕方のないことだが、加害者の少年の描き方が一方的だったところが最後まで気になるところだった。


星:★★★

 


「娼婦と淑女」にハマッていて、終了後も番組予約が続いていたので、ついつい最初から最後まで見てしまった。

昼ドラといえば、ドロドロとした愛憎劇が多いというイメージだが、こちらは180度違う社会派ともいえる作品だ。

それぞれに暗い過去を持つ少年少女たちが登場するのだが、懸命に生きようとしている姿が何とも清々しい。描き方がステレオタイプ的だった面もあるが、現代の子どもたちリアルな一面がドラマで見事に表現されていた。

放送の最終週、タイトルコールで「明日の光をつかめ」という肉声が聞こえてきたのも感動的だった。


星:★★★

 

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