正直言って、初回を見たときはとんでもない駄作だと思った。
説明が不十分で雰囲気ばかりを強調している。しかも、主人公の男性の心理がまったく伝わってこない。
これが「月9」なの? というのが最初の印象だった。
確かに武井咲の瑞々しい演技は魅力的だ。独特の存在感もある。しかし、無理矢理、主人公の男性教師に絡めていて、必然性が感じない。あえて説明しないという設定かもしれないが、これでは男性の心境はまるで分からない。
ところが、回を追っていくうちに、そして戸田恵梨香の心理が細かく描かれていくうちに、恋愛ドラマとしての魅力が徐々に出始めてきた。思い悩む二人が、洗練されたセリフによって、等身大の若者として描かれてきたのだ。
さらに、恋愛というのよりも、もっと大きな意味での人間の愛いついて考えさせられる内容になってきたのだ。最終回に酔っぱらいの熟年男性が登場したが、彼の姿を通して「一緒にいるだけで幸せ」ということが嫌味なく描かれていた。
何気ない幸せの大切さ、がこのドラマのテーマなのだ。
ただし、女性の心境はうまく描けているが、男の心理はステレオタイプ的で、全然描けていない。
星:★★★