脚本家の遊川和彦は多才だ。「女王の教室」のような硬派もあれば、今回のようなコメディも得意だ。
ストーリーは実に他愛ない。ひと言でいえば、ダイエットしようと懸命になっている女性の恋物語。そして、その彼女にパテシエのイケメンが絡んでくる。
この平凡な物語が、遊川にかかると上質なラブコメディへと生まれ変わる。まず、主人公の女性の単純さが実に楽しい。ケーキが好きでたまらないが、体重も常に気にしている。そのジレンマは面白おかしく描かれていく。相武の特殊メイクのなかなかいい。
そして、ただのコメディに終わらせないのが遊川のすごさ。恋愛や家族愛の真理(っぽいもの)を、さり気なく織り込んでいく。この緩急がなんとも心地良い。
今クールの娯楽ドラマとしてはピカイチだ。ただし、ラストのトンカツとケーキのコラボはいただけないが。
星:★★★