2010年10~12月連ドラの最近の記事


エピソードも平凡で主演の少女の演技もたどたどしい。
けど、結局最終回まで毎回見てしまった。

その魅力の1つが、主人公の祖母に扮した富司純子の演技。気丈な浪速女でありながら、孫や下宿人を思いやる人情味がある女性。気品もある。経験を積んだ女優にしか出せない味だ。

もう1つは、主人公を取り巻く人物がなかなか人間的でいいことだ。尾道の家族や下宿人など、みんないい人ばかりだ。実際にはあり得ないと思うが、彼らの姿やその人間関係を見ていると、何かホッとする。

最終回は予想された展開。きれいに収めたあたりはNHKらしい。福岡に旅立つほうが、ずっとリアリティがある気がするが。

「ゲゲゲの女房」も良かったが、爽やかな気分にさせてくれ、ささやかな感動を呼んだこちらのドラマのほうが私は好きだ。


星:★★★


菅野美穂は達者な役者だ。さまざまな役どころを演じることができ、バラエティ番組での受け答えも面白い。

このドラマは、復讐に萌える女性の物語。標的を死に追い込む主人公の鬼気迫る表情はかなり迫力があり、菅野美穂の役者としての存在感が光る。

一方で、ふだんの生活の主人公は、ペットに親密に接するなど女性のとしての優しさがあふれている。ドラマでは、このギャップを描くことも大きな見どころになっているが、サスペンスのテイストが強すぎて、こちらのほうの描写とうまくマッチしていない。

演出の問題も大きいが、菅野美穂の演技もちょっとちぐはぐだ。
このドラマは別の役者のほうがよかったかもしれない。菅野美穂には他にふさわしいドラマがある。


星:★★


タイトルだけを見ると、中身が期待できそうもなかった。
おそらく、フリーターの若者が、家を買えるようになるまで仕事を頑張るっていうストーリーだと...。

仕事を頑張るという点は間違っていなかった。また若者の成長の物語という点でも同じだ。
しかし、このドラマの大きなテーマは、主人公の人間関係を描写することであり、しかもかなり真摯に丁寧に描いている。

確かに、息子を見下し、さらに不倫に走る父親は、ちょっとステレオタイプであり、精神を病む母親もかなりドラマなキャラクターだ。

むしろ、アルバイト先の土建業の職場が、かなり生き生きと描かれていて、人物も魅力的だ。社会性を育むという点でも、この職場での描写はかなりうまい。ユーモアもあり、妙に説教じみていない。

そう、このドラマは家を買う若者の話ではなく、職場や家庭と溶け込み、社会性を持っていく若者の成長物語なのだ。

別のタイトルで、他の主演だったら、名作になっていたかもしれない。


星:★★★

流れ星 <フジテレビ> 12/20・最終回

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月9にしては俳優、設定とも華がない。
しかし、反面、独自の雰囲気があり、見応えのあるドラマだった

まず、人肌を感じる人間くさい設定がいい。妙に恋愛に走らないあたりもいい。そして何より全編を包む主人公たちの絶望感が、味のある雰囲気を出している。

しかも、臓器提供という難しい問題を扱っているが、その問題を声高に叫ぶわけでもなく、かといってさらりとかわすわけでもない。そのへんのバランスもいい。

稲垣吾郎が不気味な役で登場しているが、それが見る者を不愉快にさせるのだが、それもこのドラマの深みとなっている。

想像がたやすくできるラストも、愛と希望にあふれていていい。久しぶりに見ていて明るい気持ちにしてくれたドラマだった。


星:★★★

獣医ドリトル <TBS> 12/19・最終回

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ストーリーは平凡だし、分かりやすい敵も登場する。主人公のキャラクターも最後までよく分からない。

ただ、最後にはスカッとする水戸黄門的なテイストはある。だから、日曜日のこの時間はなんとなく見てしまう。

小栗旬は、そのクールさを十分に生かしている。が、彼はもっといい演技ができるはずだ。本当にドラマには恵まれていない。早くドラマの代表作を見たいものだ。


星:★★


何とも不思議な世界観を持った、味のあるドラマだ。

ドラマに限らず、アニメや映画でも超能力者を描いた作品は大好きなのだが、このドラマいも魅力的な超能力者が数多く登場する。

しかも、普通の人間とあまり変わらない人物として、人間くさく描かれているあたりがいい。

役者では加瀬亮がいい。こんな硬派で無垢な雰囲気を出せるとは思わなかったし、ドラマの内容にも合っているし、戸田恵梨香との対比もいい。

「ケイゾク」の間を生かした味のあるミステリーと、「トリック」の笑いがうまく融合した堤幸彦の演出もいい。ただ、この笑いは少し鼻につく場面もあったが。

番組では否定していたが、ぜひ映画版、もしくは続編がみたい。


星:★★★


シーズン1、2とも、毎回欠かさず見ていたお気に入りのドラマだった。

しかしこの第3弾は、シーズン2から色濃くなった権力闘争がさらに全面に押し出されてきた。しかも、遠藤憲一演じるカテーテルの専門医が、主人公のライバルとして登場し、ドラマ全体が、"医者の対立"というカラーが支配してしまった。

類い希なる心臓外科医が、難病を治していく。そのくだりにカタルシスを感じていたのだが、それもなくなってしまった。何よりも、患者の描写と手術シーンが、おざなりになっている。

坂口憲二は主演の割に最初から存在感がなかったが、今回も同様。せめて役者の演技を引き出している作品であれば、もう少し楽しめたかもしれないが。

ということで、このあたりでこのドラマも打ち止めだろう。


星:★


久しぶりに篠原涼子が戻ってきた。しかも演出、制作が「ハケンの品格」と同じスタッフ。期待はふくらむ。

が、肩すかしをくらった...。

舞台は会計検査院をモデルにした架空の「会計検査庁」。官公庁の金の使い道の不正を暴いていくのだが、登場するには庶民の感覚とはかけ離れた人物や組織など。まず、この時点で興味がそがれる。しかもラスト近くでは、それが総理大臣にまで話が広がっていく。
宇津井健が演じる、検査官の真意も最後までよく分からなかった。

篠原涼子、大泉洋の"ハケンコンビ"に、岡田将生、桐谷健太、生瀬勝久を交えたキャラクターは、なかなか愉快な設定で、会話も面白い。

しかし、肝心のストーリーがまったく面白くない。各エピソードの最後に、水戸黄門ばりのシーンも登場するが、それまでの話しが陳腐なので、カタルシスはまったくない。

「ハケンの品格」の中園ミホの脚本で見たかった気もするが、この設定では誰が本を書いても同じかもしれない。


星:★★


「黄金の豚」が会計検査院なら、こちらは国税局が舞台。しかも映画「マルサの女」を連想させるタイトルだ。

しかし、映画と違うのは、刑事ドラマのように1話完結の勧善懲悪のストーリーということ。大流行の刑事ドラマの刑事を、査察官に置き換えたようなドラマだ。

ガサ入れ様子や、専門用語は「マルサの女」とほとんど同じで新鮮味はない。また脱税者のキャラクターや手口も平凡だ。

そもそも、このドラマは「交渉人」である程度人気が出た米倉涼子を起用し、やはり人気の刑事ドラマのテイストを入れて作ったという、かなり

あと、言って米倉涼子の査察官が魅力的かというと、そんなことはなく、性格の設定も中途半端な感じがする。

計算だけで作ったドラマほどつまらないものはない。


星:★

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