テーマは、ずばり社内のイジメ。プロデューサーによると、「パワーハラスメント」「セクシャルハラスメント」「モラルハラスメント」の"3ハラ"が盛り込まれているという。
確かにイジメは、会社などでも増えているという。だが、これをドラマで扱うのは、かなり難しいことだ。とくに民放の場合、社会派に徹してこのテーマを描くと、娯楽性が損なわれ、視聴率が上がらなくなる。
このドラマも同様で、とにかく娯楽性がまったくない。イジメを描くことに直球で勝負しているからだ。
しかし、その描き方に大きな問題がある。部署の全員が一人をいじめる。しかも、ごく稚拙なやり方で。こんな会社は現実的にはあり得ない。また、同期の女性の描き方も同じようにステレオタイプだ。
とにかく、あまりにも極端な描写ばかりで、現実味がまったくない。このようなテーマは、ごく普通の生活の中でじわじわと感じるような描き方でないと、なかなか共感を集めることができない。
民放のドラマは「分かりやすさ」というのにとらわれているが、ここまで分かりやすいと逆に嘘っぽく映ってしまう。
見ていて不快な気分になるドラマである。
星:★