2010年01~03月連ドラの最近の記事


テーマは、ずばり社内のイジメ。プロデューサーによると、「パワーハラスメント」「セクシャルハラスメント」「モラルハラスメント」の"3ハラ"が盛り込まれているという。

確かにイジメは、会社などでも増えているという。だが、これをドラマで扱うのは、かなり難しいことだ。とくに民放の場合、社会派に徹してこのテーマを描くと、娯楽性が損なわれ、視聴率が上がらなくなる。

このドラマも同様で、とにかく娯楽性がまったくない。イジメを描くことに直球で勝負しているからだ。

しかし、その描き方に大きな問題がある。部署の全員が一人をいじめる。しかも、ごく稚拙なやり方で。こんな会社は現実的にはあり得ない。また、同期の女性の描き方も同じようにステレオタイプだ。

とにかく、あまりにも極端な描写ばかりで、現実味がまったくない。このようなテーマは、ごく普通の生活の中でじわじわと感じるような描き方でないと、なかなか共感を集めることができない。

民放のドラマは「分かりやすさ」というのにとらわれているが、ここまで分かりやすいと逆に嘘っぽく映ってしまう。

見ていて不快な気分になるドラマである。


星:★ 


スペシャル番組の連ドラ化である。主要なキャストも、そのまま。ストーリーも続いている。

連ドラの第1回とあって、冒頭に過去の話をダイジェストで紹介するのだが、やはり違和感がある。連ドラのスタートっぽくないのだ。

スペシャル番組のほうも見たはずだが、物語の展開はきちんと覚えていない。ましてや映像の作りについては、まったく思い出せない。それほど、平凡な印象しか残っていなかった。

しかし、この連ドラでは新しい発見があった。最近のドラマには見られない独自の世界観があるのだ。

まずは、映画調の映像。これはNHKなどのドラマで最近多くなってきたし、フジの「不毛地帯」でも使われているが、物語とマッチしていなかったり、過度に鮮明さをなくした"やり過ぎ"なものも多い。

ところが、このドラマにはそれが生かされている。それは、主人公の少年が暮らす粗末なアパートの雰囲気や、その周りの街並みが、この映画調の映像と相性がいいのだ。昔のATGの映画や日活ロマンポルノを彷彿とさせる懐かしささえ感じる。そして、それらの風景を生かすために、ロケを多用しているのもいい。

そして、知名度のある役者が多く出ていない点もよい。確かにジャニーズのタレントが主要キャストを占めているが、主演の山田涼介は可愛らしさだけ売っているような感じがまったくしない。一六歳にして、早くも確かな演技力を見せているのだ。

とは言っても、そこはまだまだ子ども。過剰な演技をして目立ってしまう役者が多いと、彼の存在感が薄れてしまう。そういう意味では、石原さとみと片平なぎさはふさわしくないが、この二人くらいならいいアクセントになりそうだ。

とにかくまったく期待しないで見たので、いい意味で裏切られた。

この手の作品はストーリーやゲストの出演者に新鮮味と意外性が求められるので、そのあたりは今後は力を入れてほしい。そうすれば、最後まで楽しめそうだ。

 

星:★★


北村一輝が、初めて連ドラで主演を努めるという。

物語は、昼ドラによくありそうなドロドロとした人間関係を描いている。登場人物も一癖も二癖もありそうな連中ばかり。とにかく、何を描きたいかがよく分かる。というよりも、ごく単純な内容なのだ。

この手のドラマは、見ていて"クセ"になるようなものが必要だが、第1回を見る限り、物語や人物の描き方にそれは見られない。

それよりも問題なのが、北村一輝の演技だ。とにかく存在感がない。何を求めているのか、どうしたいのかがよく分からない主人公なのだ。このようなドラマは、多少オーバーな演技のほうがいいのだが、なぜか抑え気味にしており、主人公にまったく魅力がない。

とにかく、見どころが見あたらないドラマである。


星:★

フジテレビ(正確には関西テレビ)が「まっすぐな男」なら、日テレは「曲げられない女」。混沌とした時代だから、こんな分かりやすいキャラというか、ストレートなタイトルのドラマになってしまうのだろうか。

こちらの主人公の個性は、「まっすぐな男」よりは強い。司法試験の合格を目指して、妥協なき努力をしていくという女性。弱さを垣間見せるあたりが、人間としての魅力にもなっている。

この役は演じる役者によって、魅力的かどうか決まるが、菅野美穂はなかなかハマッている。コミカルな描写を巧みに織り交ぜた演出も好感が持てる。

とはいっても、強い引きがないのも確か。主人公の生き方に共感できる、という人も多くないはずだ。平凡なドラマになりそうな気がする。


星:★★

タイトルは直球だ。責任感が強く、まっすぐに生きている男が主人公。

主演は佐藤隆太。「ルーキーズ」の熱血教師のイメージそのままに、今回も熱い男を演じる。

まあ、現実にはこのような男はまずいない。だから、ドラマとしてはいかにエピソードを興味深いものにし、この男の活躍を面白おかしく描くことになる。最後には、胸がスカッとするような展開も必要だ。

初回ということもあり、エピソード、そして主人公のキャラクターとも強烈なものが出ていない。彼を取り巻く人間や、その関係もお決まりのパターンだ。

今後期待できそうなポイントは...。これも見あたらない。

何でこのようなドラマを企画するのだろうか? 疑問だ。


星:★

2ndシーズン。前シーズンは、それほど優れたドラマだとは思わなかったが全話見た。

その魅力は何だろうか。医療シーンに迫力がある訳ではない。登場人物の描き方も画一的だ。教官と教え子という関係も、よくあるものだ。

ただ、主要人物が志を持った若者ばかりで、それがある程度平等に、そしてステレオタイプ的に描かれていく。アメリカの医療ドラマと比べると、その描写のテクニックはかなり劣っているが、それだけに粗さや、薄さの魅力みたいなものが感じられる。

そう、変に人物をうまく描いていたら、このドラマの魅力は半減するのだ。

この2ndは、若者たちが成長したこともあり、人物を描くのは難しくなった。たぶん、個々のエピソードを面白くしたり、医療シーンを多くするなど、新しい展開になるはずだ。

第1回は椎名桔平が演じる新教官が登場したが、中途半端なキャラになりそうな感じがした。

いずれにしても、今シーズンはあまり期待できないかもしれない。


星:★★

テレビ朝日の深夜ドラマはB級の良さを感じられるものが多いが、このドラマも結構楽しめる。

原作がドラマということで、登場人物のキャラクターや物語はかなり突飛な部分がある。しかし、妙に現実に近く描こうとするより、嘘だと分かるような設定のほうが娯楽作として楽しめるものだ。

主人公は暴走族上がりのサラリーマンながら、社長室長を任される。行動力があり、責任感が強く、腕っ節も強い。まさに熱血漢だ。こんな男は現実ではいないだろうが、いたら面白そうだと思わせる描き方がいい。

物語には、会社合併の裏側が絡んでくるが、あまり複雑にしてほしくない。このドラマの良さは「分かりやすさ」なのだから。

しかし、思っていた以上に楽しめる。拾いモノのドラマだ。今後、星も増えるかもしれない。


星:★★

とめはね <NHK> 1/7・第1回

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NHKの若者向けドラマである。ジャニーズやモーニング娘。などのアイドルを起用し、若年層の視聴者を意識した作りであるが、大半は中身が伴わないものだった。

しかし、今回のドラマは違う。かなり面白い。

まず、書道という素材が興味深い。最近、書道が静かなブームとなっているが、書の面白さを分かりやすく、そして楽しく描いている。自分もやってみようかと思わせるほど、グッとその世界に引き込まれてしまう。

さらに、高校生たちの溌剌とした姿がいい。暗い部分ではなく、明るい部分をクローズアップし、それをコミカルに描いている。やはり、学園ドラマはこのように見ていて明るい気分にならなくてはいけない。

そして、ちょっと甘酸っぱい恋愛も展開しそうだ。それも、男子が女子に思いを寄せるという話しに。この辺が今後うまく描けたら、質も伴ったドラマになりそうだ。

久々に次回が楽しみなドラマを見た。


星:★★★

大河ドラマ「龍馬伝」 <NHK> 1/3

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福山雅治には、坂本竜馬のイメージはまったくない。だから、それがドラマの中でどのようになっているか、というその1点でまずは見た。

初回ということもあり、幼年時代からはじまり、まずは子役が登場。そこから違和感があったが、後半、福山が出演してからはそれがさらに強くなった。下士という雰囲気がまったくなく、無骨さもみじんに感じられない。顔の泥さえもきれいに思えてしまう。

NHKとしては新しい竜馬像を作ろうとしているのだろうが、初回も見る限りそれはほとんど感じられない。

もっとも評価できないのが、その映像だ。最近は映画風の少し鮮明さを落とした画質で作られるドラマが多いが、今回はさらに霞がかかったような画質になり、さらに自然光や逆光を多用した絵作りとなっているため、映像の迫力がまったくなくなっている。セットや衣装、そしてロケの良さがまったく伝わらず、役者の微妙な演技も生かしきれていない。

時代劇の映像といえば、ビデオ撮影に変わったころの「水戸黄門」を思い出すが、最初は薄っぺらな画質と、妙に生々しい映像で違和感が強かったが、最近はフィルムとビデオの良さをうまく引き出した映像になっている。NHKもこの手法を見習ってほしいものだ。


星:★

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