2011年01~03月連ドラの最近の記事

TAROの塔 <NHK> 4/2・最終回

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久々に独自の世界観を持ったドラマだった。

まず主人公を取り巻く人々の生きざまが強烈だ。そして彼らを演じる寺島しのぶ、常盤貴子、田辺誠一も素晴らしい。主演の松尾スズキの演技はちょっとぎこちないが。

幻想的な雰囲気をうまく表現した映像もいい。七〇年代の前衛的なATG映画の味わいさえも感じる。

ただし最終回は、岡本が亡くなり、平野敏子を中心とした描写になるが、岡本の生きざまにもっと焦点を当てたほうが良かった。


星:★★★


2009年の「マイガール」に続き、嵐の相葉雅紀がまたもテレビ朝日で連ドラの主演を努めた。他のメンバーはゴールデンでの主演ドラマがあるが、相葉雅紀はまだ深夜のみ。

いまさら語る必要もないだろうか、相葉は他に4人に比べて演技力で劣る。しかも、華もない。今や人気絶頂の嵐の中で、一人だけ取り残されたと思うのは、私だけでなないだろう。

このドラマでも津川雅彦、光石研、貫地谷しほりなど存在感のある役者が脇を固めているだけに、やはり一人浮いた感じだ。

カクテルにまつわるエピソードには、興味引かれるものもあったが、このようなドラマでは、物語の良し悪しを語るのは二の次になってしまう。

とにかく、嵐の人気に乗ってこのようなドラマを作ること自体に大いに疑問を感じる。

とはいっても相葉にも、SMAPの稲垣吾郎の同じように、歳とともにいい味が出てくる可能性もある。役者として今後やっていこうということなら、まずはしっかりと演技力を磨く必要がある。


星:★


正直言って、初回を見たときはとんでもない駄作だと思った。
説明が不十分で雰囲気ばかりを強調している。しかも、主人公の男性の心理がまったく伝わってこない。

これが「月9」なの? というのが最初の印象だった。

確かに武井咲の瑞々しい演技は魅力的だ。独特の存在感もある。しかし、無理矢理、主人公の男性教師に絡めていて、必然性が感じない。あえて説明しないという設定かもしれないが、これでは男性の心境はまるで分からない。

ところが、回を追っていくうちに、そして戸田恵梨香の心理が細かく描かれていくうちに、恋愛ドラマとしての魅力が徐々に出始めてきた。思い悩む二人が、洗練されたセリフによって、等身大の若者として描かれてきたのだ。

さらに、恋愛というのよりも、もっと大きな意味での人間の愛いついて考えさせられる内容になってきたのだ。最終回に酔っぱらいの熟年男性が登場したが、彼の姿を通して「一緒にいるだけで幸せ」ということが嫌味なく描かれていた。

何気ない幸せの大切さ、がこのドラマのテーマなのだ。

ただし、女性の心境はうまく描けているが、男の心理はステレオタイプ的で、全然描けていない。


星:★★★


最初はマンガ原作の凡作だと思ったが、見続けると娯楽と割り切った潔い構成と演出が心地良くなってきた。まさにマンガを読むように、単純に楽しい気分にさせてくれる。

何よりも「太陽にほえろ!」のパロディシーンとテーマ曲が楽しい。「太陽にほえろ!」を知っている世代には愉快だが、知らない世代にもあのテーマ曲はドラマの雰囲気に合っていると思っているのではないだろうか?

まあ、安易と言えば安易だが、ここまで潔くやられるとあっぱれと言いたくなってしまう。
それから、大の男の刑事が生真面目に描かれているが、そのあたりも笑いを誘う。大倉孝二、吹越満、田口トモロヲ...。なかなか渋い役者たちで、これも見どころの1つだ。

もちろん、多部未華子の吹っ切れたような演技もいい。もともとマンガチックな女優だけに、今回はまさにハマリ役だ。

刑事ドラマ全盛の時代に、新しいタイプの刑事ドラマが誕生したと言っても過言ではないだろう。


星:★★★


エピソードも平凡で主演の少女の演技もたどたどしい。
けど、結局最終回まで毎回見てしまった。

その魅力の1つが、主人公の祖母に扮した富司純子の演技。気丈な浪速女でありながら、孫や下宿人を思いやる人情味がある女性。気品もある。経験を積んだ女優にしか出せない味だ。

もう1つは、主人公を取り巻く人物がなかなか人間的でいいことだ。尾道の家族や下宿人など、みんないい人ばかりだ。実際にはあり得ないと思うが、彼らの姿やその人間関係を見ていると、何かホッとする。

最終回は予想された展開。きれいに収めたあたりはNHKらしい。福岡に旅立つほうが、ずっとリアリティがある気がするが。

「ゲゲゲの女房」も良かったが、爽やかな気分にさせてくれ、ささやかな感動を呼んだこちらのドラマのほうが私は好きだ。


星:★★★


震災の影響で、最終回の放送が3週間の延びてしまった。最後に重要なエピソードの山場が来るだけに、ちょっとかわいそうな気もした。

ただ、全編を振り返ると、内容的にはいただけない。刑事ドラマの主役をプロファイラーに置き換えたという設定だが、プロファイルリング自体は新鮮味はない。

いかにこのプロファイラーが魅力的か、あるいは事件が面白いかがこのドラマの良さを決定するのだが、いずれも魅力に欠ける。

4人のプロファイラーは個性に欠け、主演の北川景子をはじめとする俳優たちが役と溶け込んでいない。リアルなプロファイラー像がほとんど出ていなかった。

猟奇的な事件は登場するが、大きな盛り上がりもなく平凡に解決される。それにまつわる警察内部の衝突も盛り込まれているが、付け足しでしかない。

全体的に見ると、もっと緻密な脚本とサスペンスを盛り上げる巧みな演出が求められるドラマだった。


星:★


またまた刑事ドラマ。しかも「ゲゲゲの女房」で株を上げた松下奈緒が主演の作品だ。

藤木直人演じる心理学者を絡め、犯罪心理をクローズアップさせたあたりは、少しひねりは利いている。しかも、その説明がかなり分かりやすく、またなるほどと思わせることも多い。

ただ、事件は平凡で、すぐに解決してしまう。一話完結の良さはあるが、物語の深みはない。

さらに松下奈緒の走り方が妙に女性的で、動きの迫力がまったくない。刑事ドラマとしては致命的だ。

ただ、藤木直人が「ゲゲ」と驚く際に、「ゲゲは3回でしょ」と切り返すように、遊び心が随所に散りばめられていて、最終回まで毎回気楽に見られたが。


星:★★


「美咲ナンバーワン!!」ではキャバ嬢が教師になるが、こちらは会社がつぶれて職を失ったサラリーマンが何と小学校の校長になってしまう。

民間の人材を校長に起用するのは実際にも例があり、ドラマでも教師たちとの価値観や教育論に違いが大きな見どころになっている。

とは言っても、典型的な教師ドラマで、新鮮味はない。

しかし、江口洋介の演技というのは、いつもワンパターンだという印象を強く受けてしまう。よく言えば力強く自身に満ちた演技といえるが、逆にみると繊細さがなく大味な演技ともいえる。


星:★

冬のサクラ <TBS> 3/20・最終回

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山形の冬の風景は美しく、独特のムードがある作品だ。自然と韓国の大ヒットドラマを連想させる。

内容は難病、不倫、嫉妬、家庭崩壊など、お決まりの感動話がテンコ盛り。キャラクターの作り方、そして役者の演技も過剰気味。作品としては、昼ドラのゴールデンタイム版という感じだ。

草彅剛は「任侠ヘルパー」と比べると、こちらのほうが圧倒的にいい。なぜそこまで人妻を愛してしまうのかという人物上の疑問はあるが、ごく普通の男性の役を見事に演じている。今井美樹もこの役にはハマっている。

雰囲気はなかなかいい作品だけに、あまりドラマチックな物語にしてほしくなかった。


星:★★


映画「アマルフィ 女神の報酬」の続編をテレビドラマ化した作品だそうだ。映画のほうは見ていないが、初回から緊張感ある海外ロケのシーンが登場するなど、スケールの大きさは感じさせる。

実在の国が実名で登場するなど、リアル感にこだわった思い切りの良い設定もなかなか良いと感じたが、これは後日、その国から抗議があり、お詫びのテロップが流れるという落ちも付いている。

しかし、内容はいただけない。サスペンス風の物語は、背景と今後の展開がまるで読めない。難解と言ってはそれまでだが、もっと分かりやすいものにできなかったのだろうか。

それから、主人公の人物像が良くわからない。ストイックな感じは出ているが、もっと人間的なものを出していかないと、魅力的に感じない。

さらに、柴咲コウ演じる女性刑事の人物像も不可解。まさに猿回しのような描かれ方だ。

最後までちぐはぐだらけのドラマだった。


星:★

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